昨年3月にオープンした”LiNN”は各月テーマを設けて運営しております。
第一弾が”UNIFORM” (ユニフォーム)と題し、自分たちが好きなデニムを中心に紹介しました。
上項 / Lot.701 Denim Jacket & Lot.702 Denim Trousers
COTTLEとT.Tは弊店で無くてはならない存在。共に、現代生活において心地良いデニムプロダクトを提案しております。デザインベースは30~40年代の労働者に向けて作られていたモノ。そんなワークウェアを当時の銀幕のスターが日常での使用を提言すると瞬く間にファッションプロダクトへ変化していきました。
惰性的に君臨している主流に対する抵抗から生まれた自由な発想。現代でも、特にファッション界では常にアップデートを繰り返しながら起こる考えですね。
理性よりも心情。写実よりも想像。形式的古典主義より自由。均一な歯車より不揃いな個性。難しいコトバが並びましたが、ヒトは本来これら理想を臨んでいるはずです。そう。ロマンを追っている。
大雅くんは誰よりもそうだったと感じます。
“未来は過去にある”。
過去へのリスペクトを込めながら、現代でどのようなモノを提案するべきなのか?このコトバからはこんな解釈ができます。
例えば、昔は炭鉱で作業をするのでデニム生地は厚い方が良いかも。しかし、生産背景や社会情勢の影響で思うように作製できず薄い生地のモノが大衆化(一概には言えないが)されてしまった。今は、基本的に都市生活で自己を表現する日常の為に着用するモノで、生地はライトオンスの方が心地良い。そして、アブストラクトな景色に合うように立体的な着用感が良い。同じライトオンスでも事象が違います。
T.Tの服は一見すると過去のサンプリング。しかし、触れて、着用して、日常で使用するとメッセージ性がすごく込められていることが分かる。モノとの向き合い方の大切さも学びました。そんな様々な想いが伝わるからこそ、自分の価値観と合い、少しでも多くの方に共有・共感してもらうことが自身の役割だと感じます。
今回もそんな素敵なプロダクトをご紹介。
上項 / Lot.108 50s Italian Collar Shirt
前シーズンにご紹介した通称 ”汗染みシャツ”のストーリー違いに当たるモノ。今シーズンのプリントは総合芸術空間「T.T」内にある立礼茶室「然美」の和紙の壁紙の柄を忠実に再現。京都の西陣にある唐紙工房「かみ添」の手漉きの和紙に墨で一枚一枚手描きされたものを張り合わせて作られた特別なモノです。1950年代のバカンスで着用されたオープンカラーシャツに、日本の伝統的な技術が乗った違和感が魅力的です。
“Lot.108 50s Italian Collar Shirt”
Material / Rayon 60% , Cotton 40%
Color / KAMISOE PRINT
SIZE / 16
Price / ¥57,200- intax
商品ページはこちら↓
https://linn00.theshop.jp/items/82165525
上項 / Lot.603 Sweat Shirt
個人的に昨今のオーバーシルエット気味のスウェットは好みではありません。体型もあると思いますが、身幅は大きめで着丈は短めのこのスウェットは自身のワードローブに溶け込みやすいです。故に、型イメージの近いVネックニット含め着用回数の多いモノ。
人工素材が広く普及する1950年代より以前のアメリカンスポーツウェアの原点から生まれたスウェット。直接的な裁断に、平面的なかたち。表裏の首元にあるV ガゼットと呼ばれる汗止めのディテールなどの現代では忘れ去らせたものづくりの背景が再構築されています。丸胴の裏毛は和歌山にある吊り編み機で作成。USAコットンを使用することで、ドライな質感を持つ 独特な風合いの生地になった。
上項 / 着用サイズ42 (モデル身長 176cm , 60kg)
大正時代に日本に入ってきた吊り編み機は、和歌山県のみで稼働しております。1時間に1メートルしか編むことができないため、とても非効率。しかし、ゆっくり時間をかけることで空気も一緒に編み込んだような、程よいムラ感のある独特な風合いの生地に仕上がる。
日本の伝統染色技法「墨染め」を用い、一枚一枚丁寧に染められたひとつとして同じものがない、唯一無二の表情が楽しめます。
“Lot.603 Sweat Shirt”
Material / Cotton 100%
Color / Sumi
SIZE / 40 , 42
Price / ¥39,600- intax
商品ページはこちら↓
https://linn00.theshop.jp/items/82165154
上項 / Lot.303 Coverall Jacket
炭鉱から発掘された、名もなき1910年頃のアメリカのカバーオールから生まれたジャケット。1920 年代のアメリカで始まった大量生産・大量消費の時代。
職人による一点ずつ丁寧に作る伝統から、手の技が無くとも大量生産が可能なものづくりの体制になってゆく時代。経済の下支えをしている重労働者が着るワークウェアがその時代背景を物語る。直線的な縫製、平面的なパター ンによる簡易化。生地の耐久性やポケットの形状など、全て重労働に耐えゆくための設計。今のデザインと言われる要素が全くと言っていいほど、存在していない。特にこのジャケットは衣服というより も道具に近い。当時の仕様を継承しつつ、素材感を考慮し、脇下の溜まりを改善するため肩傾斜を付け、再構築した。
上項 / 着用サイズ40 (モデル身長 176cm , 60kg)
生地はムラ糸を使用した米綿100%を旧力織機で織り上げたオリジナル。 スナップボタンはサイズをオリジナルでカスタマイズし、つや消し調のメッキに墨入れを施した。
“Lot.303 Coverall Jacket”
Material / Cotton 100%
Color / Charcoal
SIZE / 40
Price / ¥79,200- intax
商品ページはこちら↓
https://linn00.theshop.jp/items/82164820
上項 / Lot.711 Blanket Lining Denim Coverall Jacket
1940年代のMontgomery Wardsのカバーオールがベース。 ライニングには再生ウールをあまく織ったオリジナルのブランケットを使用。コーデュロイを使用した衿は、奄美大島で一枚一枚手染めして作られる。1940年代は車がまだ一般的ではない時代であった。
上項 / 着用サイズ42 (モデル身長 176cm , 60kg)
まだ馬に乗っていた時代の記憶をこのカバーオー ルの前に振った袖の美しさが物語っている。 特注の刻印入りボタンとバックは全て鉄製で表面にメッキ加工を施していないため、時間が経てば錆び ることから、経年変化を楽しめる。 シグニチャーの革パッチは奄美大島で泥染めを施した。
“Lot.711 Blanket Lining Denim Coverall Jacket”
Material / Cotton 100%
Color / Indigo
SIZE / 42
Price / ¥132,000- intax
商品ページはこちら↓
https://linn00.theshop.jp/items/82164126
これに加えて、完売していた定番デニムスーツもサイズを揃えて再展開しております。
上項 / 着用サイズ40 (モデル身長 176cm , 60kg)
上項 / 着用サイズ42 (モデル身長176cm , 60kg)
☆ Lot .701 Denim Jacket
Material / Cotton100%
Color / Indigo
Size / 38 , 40
Price / ¥50,600- intax
商品ページはこちら↓
https://linn00.theshop.jp/items/71722582
上項 / 着用サイズ38 (モデル身長 176cm , 60kg)
☆ Lot .703 Denim Jacket c.1920`s
Material / Cotton100%
Color / Indigo
Size / 38 , 40
Price / ¥52,800- intax
商品ページはこちら↓
https://linn00.theshop.jp/items/71722579
詳しくは、下記の貼り付けBLOGをご参照ください。
https://linn00.com/2023/10/01/未来は過去にある/
一度袖を通すと、不思議と沼るT.Tプロダクト。そんな方が多い気がします。自身のワードローブも気付けばこのユニフォームがクローゼットを占領気味。所有欲的な面も多少影響してますかね。この手のプロダクトにありがちなコスプレ感が出ないことも好きな要素の一つ。
様々な要素を含めて、”現代生活の心地良いユニフォーム”をお勧めいたします。
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LiNN
📖 ”芸術的な仕上げによる実用品”
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※開業日について
弊店は,中目黒と祐天寺の間
(駒沢通り添い)に辺る
ギャラリースペース S.AHN (サン)にて
各月14日間不定期に運営いたします
各月開業日は当サイトblogページまたはinstagramにてご参照ください
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