LiNNの初年度はミニマルで生活に心地良いモノをテーマに土台となるプロダクトをあつめてきました。それらは1点1点クラフトマンシップが乗った力強いモノ。足し算も引き算も可能な必需品として紹介してきました。根幹は変わらないですが、ここ最近自身の中にある感情が湧いています。というより、元々持っていたけど奥底に引っ込めていた気持ち。
素直に”ファッション”が好き。
ある時から”洋服が好き”と言い換えて過ごしていました。着飾る自分への無意味さや何かカッコよくない的な感覚を覚え、そこを全面に出すことに恐怖を感じた。自信が無かったんでしょうね。経験が邪魔して知ったかぶっていただけなのかも。本来ならもっと勉強して、深掘りするとファッションは楽しいものだよな。
上項 / WALLET SUNKAKKE 各種パーツ
ここまでの洋服人生で沢山のデザイナーやお客さん含めた服好きと接してきて、自分の熱量が中途半端なんじゃないか?この業界はそんな生半可な気持ちでは生きていけないことを今も変わらず感じております。最近この業界の憧れの兄貴的な方とこの話になった際に出た、”怖い人”いなくなったよね。そう。ある意味近寄り難く、でもマジな人間にとってはこの緊張感含めて楽しい居場所だと。
個人的に洋服に関しては、人よりは確実にお金を使っているが若い頃はお金も無く、売り買いを繰り返す。2,3年前に”ミニマリスト”というコトバが流行り出し、ぼくはこっち路線の人間だとクローゼットをかなり入れ替えました。やってみて思った着地は、何かが足りない。自分には1週間分のワードローブでは満足出来ないんだ。
上項 / 昨年8月イベントLiNN店内
一度、ミニマムにしたことでマキシマムな発想が生まれました。
シンプル化された服装に何を足していくと自身が楽しめるか?こんな文脈足したら、今面白いんじゃないかな?今まで無かった発想や歳を重ねたからこそ似合う的な意味も感じることもできました。
逆に言えば、今まで買い物としっかり向き合えて無かった可能性もある。人間は基本的に飽きる生き物。とはいえ、前記通り本気で予習して、簡単には買えない環境に足を運び、それを手に入れた喜びを味わい、そのモノをどのように扱い、また進化させていくか?この一連の流れがあると、何か手放せないモノになるはずです。
“WALLET SUNKAKKE“
多くのメゾンブランドや高品質レザーを使用するブランド顧客を持つフランス製タンナーの美しい革。それらを贅沢に使用し、職人(ROSARIA PRODUCT)の手縫いによって作られた部屋(ROOM)とドットボタンでパーツをジョイントする。そうすることでひとつの「ウォレット」を創り上げます。財布、小物入れ、パスケース、名刺入れ、スマホケース、クラッチバッグなど、用途や好みに合わせて自由に組み合わせて様々な容量のモノへと拡張することができます。その時々で手に入るパーツや新作が違うことやデザイナー自身による巡業イベントのみでしか手に入れることができない特別感も魅力の一つです。
前回イベント同様に、沢山の革と色のパーツ(会期ごとに変動)がセットされております。新作の革として、ヌメクロコが登場。ヌメ革のクロコってどういうことだ?と佐藤と議論になりましたが着地せず。染色してるってことだよな?でもエイジングする?詳しくは、会期中に尾崎さんに確認しましょう。ぼくもエキゾチックレザーをパーツに組み込んでいますが、途端に上質な他にはないモノへアップデートします。既にお持ちの方も、初めての方もおすすめ。とはいえ、かなり数量限定ですが。。。
既製品ではない。組み立てる楽しさ。
自身のセンスを信じて“選ぶ”という行為が昨今は難しく感じます。AIの進化で本当に好きなモノやコトを的確に提示される。反対に、それ以外の要素に触れる機会を喪失させられている。各々の個性をオフラインで体験し、再認識できる“WALLET SUNKAKKE”は魅力的です。
気分で変化できるプラモデル型ウォレット
多数の革の種類とカラーから気分やセンスで足し引きできるプラモデル型ウォレット。メイン、ROOM、ZIPを1つずつ組むのがおすすめです。そして、新型スリムストラップを加える。その場で組み立てて選べるので非常に楽しいイベントです。
“STRAP short ver. ”
WALLETに取り付け可能のSTRAP。兼ねてから、ご要望の多かった細いタイプ。 某メゾンの元ネタに近いより品が高まるストラップとでも申しましょうか?特に、女性の方からの絶大な指示を得そうで、完売必死のプロダクトがまた生まれましたね。ちなみに写真はないですが、定番のモデルも用意があります。
尾崎さんはぼくの身近にいる素敵なマキシマリストだと解釈しております。ジャンルも問わず、様々なモノをデザイナー故に所有しているように思えますが、尾崎さんの”核”はブレていない。何でも集めている様で、核という名のスタイルに混ざり合う。ここにいくには、やっぱり紆余曲折あるはずです。
洋服って場所取るし、身体一つしか無いから増えれば増える程、出番は限られていく。でも、それでいいじゃないですか。ある意味、様々なモノの中ではまだ安価に済む趣味な訳ですし、もっと素直に着飾って、中身の文脈も自分なりに知っていく事をすると誰かが共感してくれる。こんな楽しいこと無いと思います。
もっといっぱい買おう。もっとファッションを楽しもう。
今回もご紹介したWALLET以外にArchive品や新作プロダクトもイベント期間中のみお持ち込み頂きます。そんな中から、尾崎さんより、リコメンドアイテムとしてサンダル(スリッパ ?)のご紹介。
下記 / 尾崎さんコメント
コレはぼくが高校生の時なので1997年に初めて買ったビッグEのヴィンテージリーバイスです。1967年の501ビッグE前期なんですが、タテ落ちの色合いがそれまでに持っていた普通のリーバイスとは全然違ったりとか、イエローのステッチが大好きで、当時からヘビーに愛用していました。いまから19年前の2005年に中目黒で古着屋を始める時、準備のペンキ塗りで履いてわざとらしくなくペンキをつけたり、まさに“経年美化“を楽しんできた一本です。何年か前にペンキがもう過剰かなと思って、裾をカットオフしてショーツにしました。その残った裾をなんとなく保管していたんですが、今回の籐表を見た時に直感的に「あ!あのデニムが合う!」と思って、裾のハギレを引っ張り出してきたというわけです。思い出とともに人生で一番長く穿いた(いや今でも穿いている)ジーンズと、もうこれで絶滅してしまうデッドストックの籐表と。関づかさんの確かな職人技により三位一体となった特別な草履。愛に溢れた逸品です。
尾崎論with三角形イベント商材
三角形デザイナー尾崎が所有していたVintage denimを履き物関づかが解体し、再構築して鼻緒にアレンジした室内用の履き物。数量限定の一足一足、アソート仕様な逸品。
モノを大事にするからこそ生まれたモノ。まさに、マキシマリストゆえの向き合い方だと思います。
きっと楽しい4日間となるでしょう。沢山のご来店を心よりお待ち申し上げております。
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LiNN
📖 ”尾崎論”
WALLET SUN/kakke
2/9(Fri) – 2/12(Mon)
※尾崎さん在廊日
2/9(Fri) , 2/10(Sat)
🕛 Open hours
Thu , Fri / 13:00-19:00
Sat , Sun / 12:00-19:00
📍 153-0061 東京都目黒区中目黒3-22-11
(最寄り駅: 中目黒徒歩10分)
📩 Contact : info.linn.00@gmail.com
※開業日について
弊店は,中目黒と祐天寺の間
(駒沢通り添い)に辺る
ギャラリースペース S.AHN (サン)にて
各月14日間不定期に運営いたします
各月開業日は当サイトblogページまたはinstagramにてご参照ください
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